FXのファンダメンタルズ分析とは?テクニカル分析との違い

ファンダメンタルズ分析はFXで有効な手法なのか?

ファンダメンタルズ分析とは、各国の景気や経済状況、要人の発言などを基に今後の相場を予測する分析方法をいいます。

例えば、2016年にドナルド・トランプ氏が大統領になった際の大統領選挙の一般投票日は、「ドル/円」において大きく動いています。

大統領選挙の一般投票日

このように、現実的に相場に影響を及ぼすようなものを常にウォッチしながら分析していくのがファンダメンタルズ分析。

そうしますと、一見ニュースや経済状況だけを見ていれば分析できると勘違いしてしまう方もいるのですが、ファンダメンタルズ分析にも注意点はあります。

むしろファンダメンタルズ分析だけをやっていてもFXでは勝てません。

そこで今回は、FXのファンダメンタルズ分析についての説明とファンダメンタルズ分析だけがおすすめできない理由について説明していきます。

情報から予想するファンダメンタルズ分析とは?

ファンダメンタルズ分析とは?
まず、FXのファンダメンタルズ分析について改めて説明していきましょう。

ファンダメンタルズ分析とは?

そもそも「ファンダメンタル(fundamental)」とは、経済用語で「経済の基礎的条件」のことを表します。

「経済の基礎的条件」とは、国などでいうと「経済成長率」や「財政状況」。

企業でいうと「売り上げ」や「利益率」などの項目のことを指しています。

これら経済の状態を表しているものをまとめてファンダメンタルと呼んでいます。この「経済の基礎的条件」について分析してトレードすることをファンダメンタルズ分析と言います。

ファンダメンタルズ分析

具体的には、冒頭でも触れましたようにアメリカの雇用統計や財政施策に関する発表・ニュースなど、「経済の基礎的条件」に伴う値動きを予測することがファンダメンタルズ分析です。

例えば、Investing.comなどでは毎日の経済指標が時間ごとに一覧になっており、トレーダーはこれを見ながら相場を予測しています。

Investing.comなどでは毎日の経済指標が時間ごとに一覧
参照:Investing.com

ではこのファンダメンタルズ分析、実際に分析をしたうえでどうトレードに反映させればいいのでしょうか?

ファンダメンタルズ分析のやり方

では、具体的にFXでのファンダメンタルズ分析のやり方について説明していきます。

上でも説明した通りファンダメンタルズ分析の要点としましては、

  • 経済が上向くとその国の通貨が買われ、価値が上がる
  • 経済が下がるとその国の通貨が売られ、価値が下がる

ということでした。

つまりFXのトレードにおけるファンダメンタルズ分析の活用方法としては、

良い経済ニュースがあれば買いで入り、価値が上昇したタイミングで売る。逆に、悪いニュースであれば売りで入り、価値が下落したタイミングで買う。

をすればいいということです。

分かりやすい例で言うと、日本でマイナス金利の導入が発表がされたときには円安に為替が動きました。この時、円でドルなどを買い、後で戻していたら利益が発生していましたね。

特にFXのファンダメンタルズ分析は、その国の経済の情報を多く仕入れ、早めに手を打つことが大切になってきます。

ちなみにFXの分析方法といえば、「ファンダメンタルズ分析」以外にも「テクニカル分析」というものが存在します。

次項では、2つの分析方法の違いやどちらを選ぶべきか解説していきます。

FXではどちらを選ぶべき?テクニカル分析との比較

FXのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を比較

FXにはファンダメンタルズ分析以外にもう一つテクニカル分析という方法があると初めに説明しました。

ここでは、FXのテクニカル分析についての説明をファンダメンタルズ分析と比較しながら説明していきます。

テクニカル分析とは?

FXのテクニカル分析とは簡単に言うと「チャートを見てその後の動きを分析する」分析方法のことです。

FXのチャートにはボリンジャーバンドや移動平均線など様々なインジケーターと呼ばれるテクニカル分析を行う線が存在します。

それらと過去の為替の動きを見比べるなどして未来の為替の動きを予測することがFXのテクニカル分析なのです。

テクニカル分析はファンダメンタルズ分析とは異なり、ニュースなどで情報を仕入れる必要はありません。
基本的にFXチャートだけを見てFXトレードを行います。

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基本的にテクニカル分析がおすすめ!

ここまででFXのテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の説明をしてきましたが、ファンダメンタルズ分析の方が簡単そうに思った方も多いのではないでしょうか?

しかし、管理人としては基本的にFXではファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析を行うことをおすすめします。

確かに、FXを行ったことない人からすると、チャートの分析よりニュースを見た方が楽なように感じると思います。

実際、テクニカル分析を行おうと思うと、様々なサイトや書籍で勉強する必要が出てきます。

それでもファンダメンタルズ分析をおすすめしない理由については以下のようなものがあります。

一般人が得られる情報には限りがある

FXを行っている、もしくはこれから行おうと思っている多くの人がニュースなどで情報を得ることになると思います。

FXのファンダメンタルズ分析は早く正確な情報を仕入れることが重要になってきます。
ただ、一般の人が情報を仕入れると言ったらニュースなどで知るぐらいだと思います。

しかし、そのころにはすでに一部の富裕層などには情報が知れ渡っていることが多いです。
また、企業などでFXを行っている人たちなども多くの情報網を駆使して情報を早く仕入れています。

そのような人たちに一般人が情報の速さと正確性で勝負することは難しいです。

すでに情報が織り込まれている

未発表の情報であってもすでに為替に織り込まれているということが多々あります。

どういうことかと言うと、大きなニュースがあったときなどでも特に為替が動かないということがあります。

それは発表前からそのニュースが為替の動きの中に織り込まれているからです。
何が言いたいかと言うと、発表されていないニュースにもかかわらず為替は発表前から徐々に影響を受けていたということです。

FXでファンダメンタルズ分析を行っているとこのようなことは多くあります。

予測が外れると大きな損失となる

また、悪いことがあると通貨の価値が落ちると説明しましたが、必ずしもそうとは言い切れません。

後から例で紹介する東日本大震災では日本の経済に大きく影響を与えたにもかかわらず急激な円高に進みました。

この時、地震によって円安になると考えFXトレードをしていると大きな損失になってしまいます。
さらに、このような時は急激な値動きにより損切りもロスカットもできなくなる場合もあります。

このような事態に陥ってしまうと、大きな損失になってしまいます。

もちろん、テクニカル分析でも予測が外れることは多々ありますが、損切りなどができなくなるということは基本的にはありません。

ファンダメンタルズ分析も必要

上で説明した理由で基本的に管理人はFXではテクニカル分析をおすすめしています。

しかし、FXでファンダメンタルズ分析を全くする必要がないかと言えばそうではありません。
中にはFXでテクニカル分析だけを使って稼いでいるという人もいますが、最低限のファンダメンタルズの知識は入れておいても損にはなりません。

例えば、FXのトレンドが急に変わり全く予測もつかないような方向に動くということがあります。
それはもしかすると、何かしらの発表があったのかもしれません。

この時、ファンダメンタルズ分析の知識があればすぐに対処することができます。

また、アメリカの効用統計の発表などの重要な経済指標の発表はあらかじめ日程が決まっています。
これを知っておくだけでもその時間にトレードをしないという選択をすることもできます。

このように基本的にFXではテクニカル分析をおすすめしますが、ファンダメンタルズ分析が全く必要ないというわけではありません。

ファンダの具体例!大きなニュース時の通貨の動き

ファンダの具体例!大きなニュース時の通貨の動き

最後に日本の経済に大きな影響を及ぼした出来事についてファンダメンタルズ分析を元に見ていきます。

アベノミクスで円安

アベノミクスで円安
一時期日本円の価格が1ドル=80円程まで円高になりました。

その際に高くなりすぎた円の価格を戻そうとアベノミクスの一つとして「金融緩和」が行われました。

金融緩和とは、簡単に言うと日本銀行がお札を多く刷ってとにかく日本中にお金の流通量を増やしたということ。

お金の量を増やすと、単純にそのお金の価値は下がってしまいますね。

このようにアベノミクスでは意図的に円安に向かわせるような動きを取りました。

東日本大震災で円高

東日本大震災で円高

地震が起きた際には大きく経済的に悪い影響が出てしまうため、本来であれば円安に進むはずです。

しかし、日本では阪神淡路大震災、東日本大震災共に円高に動きました。

この理由として、かつてはレパトリエーションによるものだと考えられていました。
それは震災により多くの保険金を支払う必要になった保険会社が海外に持っていた株を売り日本円を多く買ったため日本円の価値が上がったということです。

しかし、現在ではそれは間違いであったと言われています。

現在でも多くの仮説がありますが、どれも結果から考えられた仮説にすぎません。

震災が起きて数年たっても実際に何が影響しているのかがわからない状態で実際の震災直後に円高を当てるということは難しいです。

阪神淡路大震災、東日本大震災が円高に振れたからと言って次も円高になるとは限りません。
それはその時の経済の状態や被害状況によっても大きく左右されます。

しかし、ファンダメンタルズ分析ではそれをする必要があるのです。

その他、重要な経済指標

上で日本での二つの大きな出来事を例に出しましたが、もちろんFXは世界の通貨でトレードをするので、各国の経済指標や経済状況も影響してきます。

特に大きな影響を及ぼすのが、アメリカ。

アメリカは世界の基軸通貨である「ドル」に直結しますので最もチェックしておくべき国ですが、中でも以下の3つは影響が大きいとされています。

  • 米FOMC政策金利
  • 米農業部門雇用者数/失業率
  • 米四半期GDP

ちなみにこの経済指標の発表はそれぞれ日程が定められており、その日程さえ把握しておけば怖くありません。

指標 発表日 発表時間
米FOMC政策金利 6週間ごと水曜日 夏:3:15
冬:4:15
米農業部門雇用者数/失業率 毎月第一金曜日 夏:21:30
冬:22:30
米四半期GDP 1,4,7,10月下旬 夏:21:30
冬:22:30

ちなみに管理人としては、何があるかわからないという意味で、この時間の前後にFXトレードしないことをおすすめします。

まとめ

今回はFXのファンダメンタルズ分析に関して説明していきました。

FXのファンダメンタルズ分析とは、ニュースなどの情報から国の経済状況を把握し、FX取引を行うという手法でした。

FXのファンダメンタルズ分析は

  • 経済が上向くとその国の通貨が買われ、価値が上がる
  • 経済が下がるとその国の通貨が売られ、価値が下がる

というとても単純な仕組みで一見簡単そうなのですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 一般人が得られる情報には限りがある
  • すでに情報が織り込まれている
  • 予測が外れると大きな損失になる

管理人としてはFXではテクニカル分析から行うことをおすすめします。

ただ、FXでテクニカル分析をおすすめしていますが、ファンダメンタルズ分析も全く必要ではありませんでした。

最低限、日ごろからニュースを見る、経済指標発表のタイミングは把握しておくぐらいはしておきましょう。

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