FXのテクニカル分析とは?初心者におすすめの指標や本、失敗の原因などを徹底解説

テクニカル分析を行うにはFXチャートの理解が必要

FXのテクニカル分析について

今回はFXのテクニカル分析について説明していきます。

FXのテクニカル分析とは、簡単に言いますと過去の相場をグラフで表したチャートの法則や傾向を分析して、今後の相場の動向を判断していく分析方法。

一見難しそうに思うかもしれませんが、テクニカル分析の判断基準となる項目はそこまで多くありません。

むしろテクニカル分析と相性の良いFXの指標を使えば、初心者の方でもすぐに慣れてくるでしょう。

そこでこの記事では、FXにおけるテクニカル分析の基本やおすすめの指標、勉強する際に読んでおきたい本や初心者がテクニカル分析で失敗する原因など、徹底的に解説していきます。

FXのテクニカル分析とは?

FXのテクニカル分析とは?

まず、FXのテクニカル分析とはどのようなものなのかということから説明してきます。

冒頭でも触れましたように、FXのテクニカル分析とは過去の値動きを分析したチャートをもとに、トレンドや相場の勢いなどを判断して売買タイミングを見極める手法です。

一見、規則性のない動きをしているようなチャートでも過去のデータと比べながら分析すると規則的な動きをしているのです。

勘のようなもので「上がりそうだ」「下がりそうだ」と判断しているトレードは、FXではなくギャンブルと一緒。

総合的に利益を上げるために、こうした規則性を見出すことが重要になってきます。

ちなみに、FXにはテクニカル分析のほかに「ファンダメンタルズ分析」という分析方法もあります。

FXのファンダメンタルズ分析は、経済指標や原油の価格、要人の発言やニュースなどで経済の状況を把握し、トレードを行う方法のこと

 

テクニカル分析はニュースなどの明確な情報元がないので、しっかり過去データや傾向を分析する必要があるのです。

しかし世の中のトレーダーの7割以上はテクニカル分析に比重を置いて分析しているといいますので、是非テクニカル分析はマスターしておきたいですね。

そんなテクニカル分析を把握していく上で最低限必要な基本用語を紹介していきます。

テクニカル分析に必要な基本用語
  1. トレンド
  2. 順張り・逆張り
  3. オシレーター系

トレンド

トレンド

まず1つ目は、「トレンド」

トレンドとは相場の流れのことをいい、FXのテクニカル分析はこのトレンドをうまく掴めるかどうかで勝敗が左右されます。

そんなトレンドは「上昇トレンド」と「下降トレンド」の2種類に大別され、それぞれ特徴があります。

上昇トレンド 下降トレンド
平均線は上向き 平均線は下向き
価格は平均線の上にある 価格は平均線の下にある

このトレンドを把握できる指標としましては、「移動平均線」や「ボリンジャーバンド」、「MACD」などがあります。

順張り・逆張り

順張り・逆張り

2つ目は、「順張り」「逆張り」です。

これはその名の通りですが、順張りはトレンドの流れ通りに注文をする方法で、逆張りはトレンドの流れと逆の方向に注文する方法です。

基本的にチャートはトレンドに沿って推移していきます。

そういう意味ではトレンドが急転換する場合などに対応するのは難しいので、初心者の方は「逆張り」に気を付けましょう、

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オシレーター系

オシレーター系

3つ目は、「オシレーター系」。

オシレーター系とは、相場の過熱度合いを把握する分析手法です。

過熱度合いというのは、今の相場が「買われすぎ」なのか「売られすぎ」なのかを分析することをいい、この過熱度合いを把握することによってチャートの急な反転や動きを予測するというものです。

実際には「RSI」や「ストキャスティクス」などが使えるでしょう。

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さて、FXのテクニカル分析に必要な基本用語をある程度把握できたところで、次にチャートの基本的な仕組みについて見ていきましょう。

チャートの基本と仕組み

チャートの基本と仕組み

言わずもがなですが、FXのテクニカル分析において最も大切なものは、「チャートの動き」です。

そこでここでは「チャートの基本や仕組み」、「トレードする際の注意点」として以下の2点を紹介していきます。

  1. チャートは人間の心理で動いている
  2. 全トレーダーは〇〇をやっている…?

チャートは人間の心理で動いている

FXのチャートというのはFXを行い、通貨の売買を行っている人の集団心理を表したものにすぎません。

シンプルに考えますと、チャートの動きは

  • 通貨を買う人が多ければその通貨の金額は上昇する
  • 通貨を売る人が多ければその通貨の金額は下落する

という原則のもとに動いています。

例えば、ドル円のチャートで下の画像のように右肩下がりでチャートが動いていたとします。

右肩下がりのFXチャート

このように円高が進んでいるということは、

「米ドルに比べ円が多く買わており、円に比べ米ドルが多く売られている」

ということになります。

違う言い方をすれば、現在世界的に円が人気であり、米ドルの人気がないということになりますね。

トレーダーが「上がるのでは?」と期待をして、「買い」を入れればいれているほどチャートは上昇していきますね。

そこにオシレーターで分析をしているトレーダーが「ちょっとこれ買われすぎだな」と判断し、その買いポジションを売ったとします。

それにつられて同じようなトレーダーが続出した場合、もちろんチャートはみるみる下がっていくのです。

このように結局チャートは集団心理を表したものにすぎず、それを過去データとともに分析していくのがテクニカル分析というわけです。

全トレーダーは〇〇をやっている…?

次は、実際にテクニカル分析をしながらトレードを始めていく際の注意点について見ていきます。

そもそもFXのツールで見ることができるチャートには、1分単位、15分単位、1か月単位というようにリアルタイムの値動きを細かく時間ごとに区切った「時間足」というものがあります。

時間足

例えば15分足であれば、15分の区切りの中における値動きを反映させてくれますし、もっと早い値動きが気になるのであれば1分、5分足を見ることになります。

この時間足は自分のトレードスタイルによって適切なものがありますが、初心者~上級者まで全トレーダーが行っているのは、長期トレンドを把握してから徐々に短期トレンドを見ていくことです。

FXのチャートは常に動いています。

例え15分足の中では下降トレンドであったとしても、1時間足などの長期足で見たときには実は上昇トレンドだった、というケースも多々あります。

目先の上下に囚われないためにも、まずは長期トレンドから見る癖をつけましょう。

初心者必見!おすすめのテクニカル分析5選

初心者必見!おすすめのテクニカル分析5選

さてここまで、テクニカル分析の基本や仕組み、注意点などについて見てきました。

次に、実際にFX初心者の方におすすめのテクニカル分析指標を5つ厳選してみました。

  1. 移動平均線
  2. レジスタンスライン・サポートライン
  3. 一目均衡表
  4. ボリンジャーバンド
  5. MACD

最低限、どれかを使えるようになればテクニカル分析はある程度できるというものですので、是非使っていきたいですね。

ではそれぞれ見ていきましょう。

①移動平均線

移動平均線

まず初めにご紹介するおすすめテクニカル分析は、「移動平均線」です。

移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均をつないだもの。

具体的には、短期で5日や6日、長期では100日や200日といった期間における平均値を出しています。

そんな移動平均線はテクニカル分析の基本中の基本といえる指標で、初心者から中・上級者まで幅広いトレーダーが使っていますので、まず覚えておきたい分析方法の1つです。

そんな移動平均線の大きなメリットは、

価格変動の傾向をわかりやすく表してくれる

という点。

ローソク足がまだあまりわかっていない方でも、移動平均線を見れば相場の動きや現状の理解がしやすいでしょう。

では実際に移動平均線を使った分析方法、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」について見てみましょう。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロス

参考:FXブロードネット「移動平均線

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へクロスすることをいいます。

どういうことかといいますと、このゴールデンクロスは長期的な値動きに対して短期的な値動きが強く上昇していることを示しています。

つまり、短期的にこれからチャートが上がっていきますよというサインになりますので、「買い」のサインとして有効な分析になるのです。

デッドクロス

デッドクロス

参考:FXブロードネット「移動平均線

デッドクロスというのはゴールデンクロスの逆で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へクロスすることをいいます。

つまり、ゴールデンクロスの真逆にあたるのでこちらは「売り」のサインとして有効ですね。

上記2つの分析方法を基に移動平均線を使ってみてはいかがでしょうか?

②レジスタンスライン・サポートライン

次に紹介していますのは、「レジスタンスライン・サポートライン」です。

こちらもテクニカル分析の基本中の基本で、特にエントリーポイントの見極めにも便利なトレンド分析の方法です。

レジスタンスライン・サポートラインのそれぞれの特徴は以下の表で簡単にまとめました。※スマホでご覧の方は横にスクロールできます。

レジスタンスライン サポートライン
下値支持線という。
相場がそれ以上下落しないと判断できる最低ラインのこと。
上値抵抗線という。
相場がそれ以上上昇しないと判断できる最高ラインのこと。

つまり、それぞれのラインがでてきたらトレンドが逆方向に動き始める可能性があるというサインになるのです。

例えば、相場がサポートラインに達していればその後下降トレンドに転じる可能性が高いということになりますね。

このように、2つのトレンドラインが分析できればどこでポジションを持つべきか、またどこで決済すればいいのかという判断基準ができると言えます。

③一目均衡表

一目均衡表

3つ目におすすめなのは、「一目均衡表」

一目均衡表は、トレンドの転換点をより視覚的に見やすくなったものです。

具体的には、一目均衡表を使うとチャートに雲が現れます。

この雲は薄いところと厚いところがありますが、これはそれぞれ抵抗を表すシグナルになっています。

雲が薄い 雲が厚い
弱い抵抗を表す
(トレンドが転換しやすい)
強い抵抗を表す
(トレンドが転換しずらい)

雲が厚ければ厚いほどトレンドを抜けるのが難しいとされ、雲を上に抜ければ「上昇トレンド」のサイン。

下に抜ければ「下降トレンド」のサインになります。

こちらも前述しましたレジスタンスライン・サポートラインのようなトレンド分析の1種ですが、視覚的に見やすいので初心者の方はまず一目均衡表でテクニカル分析を始めてみてもいいかもしれませんね。

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④ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド

4つ目のテクニカル分析方法は、「ボリンジャーバンド」です。

ボリンジャーバンドとは、相場の動きはある一定の値動きの中に収束するだろうという統計学を基に作られた指標です。

ボリンジャーバンド内での平均線を「バンド」といい、中心線から±2σまでのバンドが引かれます。

このバンドが以上に拡大したり、中心線がバンドに触れたりするときがトレードの判断基準となります。

ちなみにこのバンド内にチャートが存在する確率というのも統計学的に算出されており、具体的には以下です。

±1σ内で推移する確率 ±2σ内で推移する確率
約68% 約95%

特に±2σに触れる相場は「異常な値動き」と判断できるので、いずれ修正されるという考えのもと売買のタイミングを判断するのです。

例えば、+2σに触れた際は「売り」、-2σに触れた際は「買い」など、それぞれその後に戻ってしまうだろうというのを逆手にとってポジションを持つのです。

⑤MACD

最後に紹介するテクニカル分析は、「MACD」です。

MACDは「マックディー」や「エムエーシーディー」と言われるオシレーター系の指標です。

そんなMACDは移動平均線をベースに改良された指標で、移動平均線よりシグナルが早く発生するので相場をより早く捉えることができます。

MACDの見方はチャート下にでる棒グラフが0より上に出ているときは「買い圧力」が強い、0より下は「売り圧力」が強い相場だと判断します。

0より上に棒グラフ 0より下に棒グラフ
買い圧力が強い 売り圧力が強い

この棒グラフとシグナルは移動平均線で記述しましたゴールデンクロスとデッドクロスとして判断することもできますので、是非利用しておきたい指標です。

 
さてここまで、FX初心者の方におすすめのテクニカル分析5選を紹介してきました。

特に移動平均線や一目均衡表は多くのトレーダーが使っているテクニカル分析方法でもありますので、まずはこのあたりから勉強することをおすすめします。

テクニカル分析で失敗する3つの原因と理由とは?

テクニカル分析で失敗する3つの原因と理由とは?

ここでは、テクニカル分析をしてトレードを行う上で、初心者によくありがちな失敗例を3つまとめていきます。

どれも先に目を通しておきましょう。

  1. トレンドの勢いにつられた
  2. トレンドが一致していなかった
  3. 損切り設定をしていなかった

トレンドの勢いにつられた

トレンドの勢いにつられた

1つ目に見ていくのは、「トレンドの勢いにつられる」というケースです。

多くの初心者の方は、短期間で大きく変化した相場を「トレンドだ」と誤解し、そのままその動きに乗る形でポジションを持ってしまいがち。

こうした相場はなぜすぐに転換してしまうのかと言いますと、このような異常な動きをした際に中・上級トレーダーの多くはすぐに利確、もしくは損切りを行います。

長くそのトレンドが続くようであれば便乗してポジションを持つトレーダーも多いかもしれませんが、実際はみな予測済みで瞬時に決済してしまうのです。

なので特にFX初心者の方は大きく動いている相場ではなく、緩やかに動いているときにエントリーしてみましょう。

トレンドが一致していなかった

トレンドが一致していなかった

2つ目は、よくありがちな「短期的なトレンドにつられてしまう」ことです。

前述しましたように、どんなレベルのトレーダーも長期から短期までの全体のトレンドを把握しています。

例えば、15分足で見た際は上昇トレンドであっても、1時間足でみたら下降トレンドになっているなど、ざらにあります。

こうしたトレンドの読み間違いは特に初心者によくあることで、こうした読み間違いをしないためにも一目均衡表やボリンジャーバンドなどを使って、正確なトレンドの把握をしておきましょう。

損切り設定をしていなかった

最後に紹介する失敗例は、「損切り設定をしていなかった」です。

トレンドの転換点が狙えるボリンジャーバンドやMACDを使った場合、その転換方向へのポジションを持つと思いますが、もちろん必ずしも転換するとは限りません。

そのまま転換せずにトレンドが持続していく場合もあります。

こうした状況の際に、しっかり万が一に備えた損切り設定をしておかなければ損失が発生してしまいます。

過去のデータをしっかり分析して、相場のパターンや傾向を把握しましょう。

まとめ

FXのテクニカル分析については理解していただけたでしょうか?

おさらいですが、FXには大きく分けて

  • テクニカル分析
  • ファンダメンタルズ分析

の2つがあり、テクニカル分析とはFXのチャートを読み取り為替の動きを予測する分析方法でしたね。

FX初心者の方は今回ご紹介した5つのテクニカル分析方法のいずれかを使っていくことをおすすめします。

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