
この記事ではFXGTのロスカットやマージンコール、証拠金維持率の確認方法を詳しく解説していきます。
FXGT(エフエックスジーティー)は最大1,000倍というハイレバレッジで為替FXや仮想通貨FXの取引ができる海外FX業者です。
FXGTのようにレバレッジが高い業者だと、少ない資金でも大きな取引量をトレードできるのが魅力ですよね。
ですが、レバレッジを効かせすぎるとロスカットの危険が増すことも理解しておく必要があります。
いつの間にか強制ロスカットされていた、なんてことを防ぐためにも事前に必ずFXGTの「強制ロスカット」や「マージンコール」の水準を把握しておきましょう。
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そもそも「強制ロスカット」とは
強制ロスカットとは、簡単に説明すると損失が拡大することを防ぐ制度のことです。
含み損が一定以上に膨らむと強制ロスカットが執行され、トレーダーの含み損が強制的に決済されて損失が確定します。
一見すると強制ロスカットはネガティブなイメージを持たれやすいのですが、「大きな損失からトレーダーを守る」というのが本来の目的です。
この強制ロスカットの制度が無ければ、相場の状況によっては証拠金残高以上の損失が発生してしまう場合があります。
ロスカットが発生すると損失は確定しますが、最低限の資金は温存されるためトレードの続行も出金してトレードを休むことも可能です。
なお、強制ロスカットは「証拠金維持率が一定のパーセント以下」になった場合に発生します。
例えば「ロスカット水準は20%」という業者があれば、自分の証拠金維持率が20%以下になった瞬間に強制ロスカットが執行される、といった仕組みです。
強制ロスカットの基準値は業者によって異なるため、業者選びの際には必ず強制ロスカットの水準を確認するようにしましょう。
FXGTのロスカット水準は口座タイプにより異なる
まずはじめにFXGTの強制ロスカット水準を確認していきます。
2022年時点のFXGTの強制ロスカット水準は以下のとおりです。
口座タイプ | ロスカット水準 |
---|---|
セント | 20% |
ミニ | 20% |
スタンダード | 20% |
FX専用 | 20% |
ECN | 40% |
ECN口座ではロスカットラインが40%と他の口座タイプと比べて高めの水準となっていますが、それ以外の口座タイプでは20%と低めに設定されています。
このFXGTのロスカット水準は、他の海外FX業者と比較しても平均的なロスカット水準と言えるでしょう。
2021年まではFXGTの強制ロスカット水準は全口座タイプ統一で「50%」とされていました。
50%という数字は他の海外FX業者と比較しても高めのロスカット水準だったため、ハイレバレッジを効かせて取引したいトレーダーからは不評だったようです。
しかし、2022年以降は上記の表のように全体的に強制ロスカット水準が引き下げられたため、トレードの自由度も上がりました。
一方で強制ロスカットされた場合の損失割合は大きくなるため、強制ロスカットされる前にマージンコールを利用して適切な資金管理を行うようにしましょう。
マージンコールも口座タイプによる異なる
マージンコールとは証拠金維持率がロスカットラインに近づいてきたことをアラートとして知らせるシステムのことです。
マージンコールが通知された時点でポジションを少なくするなど、証拠金維持率を調整するようにしましょう。
2022年時点のFXGTのマージンコールは以下のとおりです。
口座タイプ | マージンコール |
---|---|
セント | 50% |
ミニ | 50% |
スタンダード | 50% |
FX専用 | 50% |
ECN | 70% |
先述の強制ロスカット水準と同様に、FXGTのマージンコールは以前は全口座タイプで「80%」と高めに設定されていました。
現在は上記のとおりマージンコールも口座タイプによって水準が設定されていますので覚えておきましょう。
FXGTはゼロカットに対応
FXGTは追証なしの「ゼロカットシステム」を採用しています。
ゼロカットシステムとは突発的な相場変動などによってロスカットされずに口座残高がマイナスになった場合に、マイナス分の損失をFX業者が補填してくれるシステムです。
国内FXではFX業者による損失補填が法律によって認められていないため、口座残高がマイナスとなった場合はそのマイナス分を「追証」というかたちでトレーダーが支払う必要があります。
関連:FXGTはゼロカットに対応!ゼロカットの注意点やよくある質問を紹介
FXGTでの証拠金維持率の確認方法
次にロスカットやマージンコールの発生条件である「証拠金維持率」の確認方法を解説していきます。
証拠金維持率は損切ラインの設定などに利用できる非常に重要な項目ですが、ざっくりとしか理解していない人も多い項目です。
ここではFXGTを利用する上で証拠金維持率を確認する方法に加えて、計算方法についても解説していきますのであわせてご覧ください。
MT5で確認する
FXGTで証拠金維持率を確認するには、MT5で確認するのが一番手っ取り早くて楽な方法と言えるでしょう。
確認方法はMT5にログインして「取引」ターミナルの証拠金維持率を見るだけです。

新規でポジションを保有したり決済する度に自動で再計算されるため、証拠金維持率の計算を自分でする必要もありません。
MT5の取引ターミナルは現在保有しているポジションの証拠金維持率の他に「有効証拠金」「必要証拠金」「口座残高」「クレジット」なども表示されています。
そのため、取引ターミナルの画面は取引のための必要情報が一番詰まっている画面と言っても良いでしょう。
実際に証拠金維持率を計算する
実際に証拠金維持率を計算する場合は、以下の計算式で算出することが可能です。
「有効証拠金」とは実際の取引に利用できる証拠金で、「必要証拠金」はポジションの維持に必要な証拠金を指します。
必要証拠金は最大レバレッジによって変化するため、以下の計算式で必要証拠金を計算しましょう。
「取引数量」は10,000通貨分の取引をするのであれば「10,000」、1,000通貨分の取引をするのであれば「1,000」と入力します。
導き出した必要証拠金を先述した証拠金維持率の計算式に当てはめることで、証拠金維持率の計算が可能です。
少し長くなりますが、以下に証拠金維持率の計算例を書いていますので気になる方はクリックしてご覧ください。
- 口座残高:5万円
- 米ドル円:120円
- 取引数量:10万通貨
- 最大レバレッジ:1,000倍
ここでは上記の条件の場合の証拠金維持率を計算していきます。
まずは購入に必要な金額である「必要証拠金」を計算していきましょう。
先述した必要証拠金の計算式に当てはめると、計算は以下のように行うことができます。
計算結果は12,000円でしたので、この値を使って証拠金維持率の計算を行っていきましょう。
証拠金維持率の計算結果は以下のとおりです。
計算結果から、今回の例題の証拠金維持率は416%と導き出せました。
ハイレバレッジのおかげで、FXGTの中では高めであるECN口座の強制ロスカット水準40%までも余裕がかなりありますね。
FXGTでロスカットを避ける方法
ここではFXGTでロスカットを避けるための具体的な方法を紹介していきます。
紹介する内容は以下のとおりです。
- ハイレバレッジで取引しない
- 損切りを徹底する
- 両建てをする
- ロスカット前に入金する
では、それぞれ詳しく確認していきましょう。
ハイレバレッジで取引しない
強制ロスカットを避ける方法として「ハイレバレッジで取引しない」が挙げられます。
FXGTのようなハイレバレッジを利用できる環境は、少ない証拠金でもまとまった取引量でトレードできるため大きな利益を上げやすいのが魅力です。
しかし、ハイレバレッジでの取引は大きい利益を上げやすい反面、取引資金を一気に失ってしまうリスクもあります。
相場状況によっては口座残高が一瞬で溶けてしまうこともありますので、トレード初心者や海外FX未経験者がいきなりハイレバレッジでトレードするのは危険です。
魅力的なハイレバレッジですがまずは取引ロットを抑えてトレードを行い、トレードに慣れたら徐々にロットを増やしていくようにするのが賢明でしょう。
損切りを徹底する
強制ロスカットされる前に、損切り(自分で損失を確定)してしまうのも強制ロスカットを未然に防ぐ方法といえます。
「FXのトレードを上達させるうえで1番重要なのは損切りが出来るようになること」とも言われるほど、いかに機械的に損切りして損失を抑えることができるかがFXでは大切です。
誰でも損失を確定するのは嫌なものですが、損切りができていないと損失は膨れ上がってしまいます。
ズルズルとポジションを持ち続けた結果ロスカットされて資金が底をついてしまう、というケースは初心者によくある退場のケースです。
勝ち続けているトレーダーは機械的に損切りが出来ており、結果的に損失が小さく利益が大きくなる「損小利大」を体現しています。
あくまで損切は「大勝するための手数料」と考えて、損切を徹底していくのがロスカットを防ぐのと同時にトレード上達のコツといえるでしょう。
どうしても損切りが出来ないという方は新規注文時に逆指値の注文も同時に入れて、必ず損切りできる状態を作るようにするのがおすすめです。
両建てをする
ロスカットを防ぐ手段のひとつとして、両建ての状態を作るという方法もあります。
FXGTでは両建てを行うと証拠金が相殺されるため、両建て状態にするために新規ポジションを持っても証拠金維持率が倍になるといったことはありません。
両建てをすることで含み損は固定されるため、相場がどちらに動いてもロスカットを防ぐことが可能です。
そして、片方のポジションに相場が傾けば、反対側のポジションを損切りして損失を減らすこともできます。
ただし、FXGTは同一口座内での両建てはOKとしていますが、複数口座での両建ては規約違反となるため取引時はよく注意してください。
関連:FXGTは両建てOK?FXGTの両建ての注意点や証拠金のルールを解説
ロスカット前に入金する
最終手段として、証拠金を増やすためにロスカット前に入金するという方法があります。
入金手段によっては口座反映までに時間がかかるため、入金手段は事前に確認しておくようにしましょう。
FXGTは入金ボーナスを頻繁に開催しているので、ボーナスを利用すれば少ない入金額でも証拠金残高を増やすことが可能です。
ただし、入金で一時的に証拠金維持率を引き上げてロスカットに耐えても、延命処置に過ぎず根本的な解決にはなリません。
入金額までもロスカットされてしまう可能性もある事から、先述してきたポジション管理や損切りといった資金管理でロスカットを回避するようにしましょう。
FXGTのロスカットまとめ
ここまでFXGTのロスカットについて解説を行ってきました。
2021年以前と比べると、現在のFXGTのロスカット水準やマージンコールラインは海外FX平均まで引き下げられており、ロスカットされるまでの余裕が増えました。
しかし、ハイレバレッジでの取引は利益を大きく伸ばすメリットがある反面、強制ロスカットのリスクも大いにあるという諸刃の剣といえます。
そのため、トレード初心者や海外FX未経験者はロットを抑えて徐々に海外FXのトレード環境に慣れていくのがおすすめです。
ロスカットされれば取引資金を多く失ってしまうため、機械的に損切りをしたりポジションを減らすといった資金管理を行ってロスカットを防ぐようにしましょう。
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