FXの一目均衡表は「雲」とローソク足の見方がポイント!

日本発!一目均衡表でFXトレード

一目均衡表は、株式評論家であった細田悟一氏が「一目山人」というペンネームで戦前の1936年に発表したテクニカル指標です。

波動・時間・水準を取り入れたチャートで、現在では「Ichimoku」の名で海外でも親しまれているほど。

そんな一目均衡表は、FX初心者でも簡単に使える指標としても注目されており、理論自体は難しいですがFXトレードに必要なのはその概念と線の見方だけ。

この記事では、一目均衡表の特徴と実際にFXで使える手法を紹介します。

一目均衡表とは?その見方を解説

一目均衡表とは?その見方を解説

まずは、一目均衡表について解説していきます。

一目均衡表は、「時間」に着目した、歴史のあるテクニカル分析の指標です。

この指標を作り出した一目山人による解説書は7巻あり、理論からすべて理解することはほとんど不可能と言えるでしょう。

しかし、実際にFXトレードに必要なのはその概念と、いくつかの見方のポイントだけ。

それだけを押さえておけば、誰でも簡単に一目均衡表を使ってFXトレードができます。

5本の線と1つの帯

一目均衡表を、実際にチャートに表示させると次の図のようになります。

一目均衡表

一目均衡表は、「基準線」「転換線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン(遅行線)」の5本から成り立ち、2本の先行スパンによってできる帯を「」と呼びます。

それぞれの線の計算式は、以下の通りです。

一目均衡表の計算式
  • 基準線=(過去26日間の最高値+最安値)÷2
  • 転換線=(過去9日間の最高値+最安値)÷2
  • 先行スパン1=(基準線+転換線)÷2
  • 先行スパン2=(過去52日間の最高値+最安値)÷2

日数は変更できますが、一目山人が最初に提唱したのも、多くの人が使っているのも初期設定の【9,26,52】です。

特にこだわりがなければ、初期設定のほうが相場の勢いが掴みやすいでしょう。

また、一目山人は一目均衡表を日足でのみ使うものとしていますが、基本的にどの時間足でも使えます。

それでは、FXでの一目均衡表の線の特徴を説明していきます。

基準線と転換線

基準線と転換線はそれぞれ過去の一定期間の最高値と最安値の平均を表すので、移動平均線とほぼ同じようなものと考えてかまいません。

転換線の方が期間が短く動きが大きくなります。

遅行スパン

現在の足の終値を26本さかのぼった過去の位置に記入しています。

先行スパン1・先行スパン2と「雲」

先行スパン1は基準線と転換線の平均。

先行スパン2は過去52日分の相場の高値と安値の平均をそれぞれローソク足26本分先行させて表示しています。

少し難しいですが、単純に過去の価格の平均値を少し未来に表示している、と考えればOK。

大事なのは、この2本の先行スパンからできる帯である「」。一目均衡表のかなめとなってきます。

雲は、以前取引した人のポジションの残高水準を表しています。

その厚さは相場がそちらに向かってほしくない人の多さであり、雲が厚ければ厚いほど相場は反転しにくくなります。

一目均衡表は、FXの中ではトレンドフォロー系のインジケーターです。

5本の線はすべてトレンドを表すものなので、一目均衡表の5本の線の向きがすべてそろうと、強力なトレンドが現れていることになります。

次は、これら一目均衡表の要素を使ったFXのトレード手法をご紹介します。

これだけ覚えればOK!基本のエントリーポイント

これだけ覚えればOK!基本のエントリーポイント

それでは、実際に一目均衡表をFXのトレードに反映させてみましょう。

一目均衡表を使ってFXをするうえで覚えておいてほしいポイントは以下の3つ。

  1. ローソク足×雲
  2. 転換線×基準線
  3. ローソク足×遅行スパン

基本的にこれを覚えてトレードをすれば、利益を得ることができます。

①ローソク足×雲

まずは、最もシンプルな方法です。
使うのはローソク足と、一目均衡表の雲の部分だけ。

判断の方法も、とても簡単です。

  1. ローソク足が雲より上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンド
  2. ローソク足が雲を抜けるとトレンドが転換したサイン

先ほど説明したように、雲は相場がそちらに向かってほしくない人の多さでその厚さが決まります。

つまり、雲の厚さは相場のレジスタンスラインの強さ。

厚ければ厚いほど相場の反転が難しいので、雲が薄いところをローソク足が抜ければたいていはトレンドの変わり目となります。

実際にチャートで見るときは、次の3つがエントリーのタイミングをつかみやすいでしょう。

パターン1

  1. ローソク足が雲の下にあり、上向きに動いている
  2. 短期的に上昇トレンドであることを確認し、雲が薄くなったところに注目する
  3. ローソク足が薄い雲を一気に抜けたら買い
  4. 上昇トレンドが終わり、雲に足を突っ込んだら決済

パターン2

  1. ローソク足が雲の下にあり、上向きに動いている
  2. 雲の中に入りそうならそのまま注目
  3. 雲の中で停滞していたローソク足が上抜けたら買い
  4. 再び雲の中に戻ったら決済

パターン3

  1. ローソク足が雲の下にあり、上向きに動いている
  2. 短期トレンドを確認して、上昇であればローソク足が雲に触れるタイミングを見ておく
  3. ローソク足が雲に入ったら買い。(この時雲が厚いと良い。)
  4. 雲の中で反発してローソク足がもういちど雲の上に戻り、トレンドが変わって雲の中に完全に入ったら決済

※ダマシ回避のためのポイント※

雲だけを使う方法ならば、FX初心者でも簡単にできそうではありませんか?

しかし、多くの人が参加するFXの市場には、「ダマシ」というものが存在します。

予測できない「ダマシ」を出来るだけ回避するために、一目均衡表が次のような点を満たしているか確認しましょう。

  • 遅行スパンの上昇が数日以内にある
  • 雲を上抜けた後、数日以内に基準線が上昇する
  • 雲を上抜けた後、ローソク足の終値が基準線を下回らない

②転換線×基準線

先ほど説明したように、この2本の線はほとんど移動平均線と同じようなものです。

基準線は中期的なトレンドを表していて、上向きなら上昇トレンド下向きなら下降トレンドです。

転換線は基準線とぶつかることでその名の通り相場の転換点を表します。

転換線×基準線

移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスのように、クロスしたときがエントリーポイント

より計測期間の短い転換線が基準線を上抜けると上昇トレンドが発生し、買いとなります。

ただし、中・短期的なトレンドだけを見ているとすぐにトレンドが転換することも多いので、長期的なトレンドを見ながらエントリーしましょう。

③ローソク足×遅行スパン

転換線×基準線

こちらは少し使っている人が少ない方法かもしれませんが、わかりやすい指標なので覚えておくといいでしょう。

遅行スパンは、現在の相場を後ろ(過去)にずらして表したもの。

そのため、遅行線がローソク足より上にあれば、今の相場は過去から値上がりしている、ということになります。

ここから、遅行線がローソク足を上抜けたら上昇トレンドで買い、下抜けたら下降トレンドで売り、というエントリーができます。

三役好転・三役逆転

ここまでに出た3つのペアを、一目均衡表の三役と言います。

この三役が同じトレンドを示すと、それは強いトレンドとなります。

少しわかりにくいので、説明をつけ足していきます。

三役好転・三役逆転

上昇トレンドの場合、三役それぞれの位置関係は

  • 転換線 > 基準線
  • 遅行線 > ローソク足
  • ローソク足 > 雲

となります。この状態を、三役好転と言い、FXの相場は強い上昇を見せます。

逆に、

  • 転換線 < 基準線
  • 遅行線 < ローソク足
  • ローソク足  < 雲

となっている場合は三役逆転。FXの相場は、強い下落傾向にあります。

この三役好転、三役逆転は、日足よりも期間の短い足の一目均衡表によく見られます。

三役好転がそろっているのを見つけられたら、そこは確実なエントリーチャンス!しっかりとポジションをもって、利益を獲得しましょう。

組み合わせてより正確な売買シグナル発見

組み合わせてより正確な売買シグナル発見

さて、ここまでで一目均衡表のFXでの大まかな使い方などはおわかりいただけたのではないでしょうか?

一目均衡表はFX初心者でも簡単に相場を理解することができる便利なインジケーターですよね。

しかし、FXのトレードをするうえで、インジケーターは1つでは少し物足りません。

より正確に相場を理解し利益を得るためには、インジケーターを組み合わせて使うことをおすすめします。

次は、一目均衡表と他の指標を組み合わせるFXのトレード手法をご紹介します。

MACD

MACD

まずは、オシレーター系のテクニカル指標、MACDと組み合わせた手法の紹介です。

オシレーター系の指標は相場の勢いを表す指標で、中でもMACDはFXトレーダーに人気です。

このMACDと雲を組み合わせたFX取引の手法は、その時のトレンドが明確であることが条件となります。

MACDは0より上でクロスすると、ゴールデンクロスと言われ、その後上昇トレンドが起きます。

MACDが0より上でゴールデンクロスローソク足が雲を抜ける

この2点が同時に発生したらエントリー。

この後、できるならトレンドの天井で決済したいところですが、最低限次のデッドクロスで決済はしましょう。

このシグナルは、精度は高いですがその分発生頻度はあまり多くありません。
低リスクでFXをしたい人にはおすすめの手法です。

RCI

次は、MACDと同様にオシレーター系の指標であるRCIを使った手法です。

こちらも、トレンドが明確なことが条件。
まずは、一目均衡表で三役好転のような強いトレンドが確認できたら、RCIをチェックしましょう。

rci

もちろん三役好転確認だけでエントリーして問題ありませんが、RCIの三十底や三十天井が三役と同じ方向性であれば、よりエントリーに確信が生まれます。

FXをするなら覚えておこう

さて、一目均衡表のお話、いかがだったでしょうか。

どのインジケーターでも、それ1つでエントリーポイントを決めるのは良いことではありません。

FXで大事なことは、相場を理解すること
インジケーターは、その補助的な役割です。

その中でも、一目均衡表は視覚的に相場を知ることができるインジケーターです。

FX初心者でもかなり扱いやすい指標でしょう。
一目均衡表を使いこなせれば、あなたがFXで利益を手にできる確率もぐっと上がります。

ぜひ、一目均衡表をあなたのFXトレードに活かしてください。

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