禁止されているって本当?XMでのスキャルピングを大解説
数秒~十数秒という超短期間で次々とポジションを決済し、小さな利益を重ねていく「スキャルピング」。
ですが、スキャルピングはFX業者によっては禁止していることもあります。
今回ご紹介するXMでも、一部ではスキャルピング禁止や口座凍結に関する噂や評判が広がっています。
そこでこの記事では、そんなXMのスキャルピング禁止にまつわる真相や手法について検証していきます。
XMはスキャルピングを認めている

まず結論として、XMはスキャルピングを認めていることを公式ホームページ上で明記しています。
参照:XM公式ページ「カテゴリー別よくあるご質問」
なのでスキャルピングを理由に口座を凍結されることはまずないと言い切れるでしょう。
ただし、どんな取引でも可能というわけではなく、禁止行為ももちろんありますのでご紹介します。
XMのトレードにおける禁止行為とは
XMではスキャルピングやEA(エキスパートアドバイザー)を使用した自動売買も認められていますが、これから上げる5つの行為は禁止しているので注意しなければなりません。
これらの行為を行っているとXMが判断した場合、口座凍結はもちろん、全利益没収など化なら厳しい措置がとられる可能性があります。
①XMに複数口座を開設しての両建て

XMでは1人で8口座まで開設することができます。この口座間で両建てすることは禁止されています。
例)第1口座でUSD/JPY買い、第2口座でUSD/JPY売り。
②複数人のグループで口座を開設しての両建て

複数人でグループを組み、トレードを行う時に人物間で両建てすることは禁止されています。
例)トレーダーAがUSD/JPY買い、トレーダーBがUSD/JPY売り。
③ほかの業者に口座を開設しての両建て

ほかの海外FX業者に口座を開設して、XMの口座とほかのFX業者口座間で両建てすることは禁止されています。
例)XM口座でUSD/JPY買い、ほかのFX業者口座でUSD/JPY売り
④裁定取引(アービトラージ)
裁定取引とは2つのFX業者間のレート差を利用して、同じ通貨で両建てを行うことです。
例)A業者:USD/JPY=110.00で買い、109.90で売り。損益は-10pips。
B業者:USD/JPY=110.10で売り、109.90で買い。損益は+20pips。
⇒結果10pipsの儲け!
⑤インターネットの接続遅延を利用した取引

重大な発表やによって多くのアクセスがあった時はインターネットの接続遅延が起きる可能性があります。
このような市場価格が正確に表示されていない状態の時に、意図的に状況を利用して取引を行い、利益を出した場合は不正行為とみなされ、罰則の対象となります。
XMを含めて多くの海外FX業者はマイナス残高をリセットしてくれる「ゼロカット」というサービスを提供しています。
これを悪用して、例えば大きな値動きの時に別口座間で両建てを行い、片方はロスカットで残金0円、もう片方はロスカット損を上回る大きな利益、といった感じで不正に利益を得る行為を禁止しているわけです。
ちなみに、同一口座内での両建ては認められています。
以上がXMで取引する上での禁止行為ですが、ではなぜ禁止されていないスキャルピングが禁止行為だと勘違いされることがあるのでしょうか。
なぜスキャ禁止の噂が出回ったのか?

スキャルピングで口座が凍結されることはないはずですが、実際に凍結された人がいる以上、何らかの理由があるはずです。
そこで今回は、それでもXMで口座凍結をされた理由として以下の3つの仮説を考えてみました。
EAを複数口座で稼働中に意図せず両建てになってしまった
EA(エキスパートアドバイザー)は自動で為替取引を行ってくれるプログラムで、毎回決まった条件で取引することから再現性がとれて、収支が予測しやすい人気の取引のひとつです。
EAはその種類ごとに得意な通貨や取引手法がありますが、1つの口座で複数のEAを動作させていると、予想以上に多くのポジションを持ちすぎてロスカットしてしまう危険性があります。
そこで複数口座を開設して口座ごとにEAを動作させる人も多いのですが、この時にEAの種類がスキャルピングタイプで、同じ通貨で設定していて、売り買い方針がたまたま逆の条件に当てはまった場合、別口座間での両建て行為に当てはまってしまいます。
これがXMで口座凍結されてします理由の1つでしょう。
接続遅延を利用した取引だとみなされた
スキャルピングは値動きが激しいときが一番取引しやすい。
そして値動きが激しくなりやすいのが経済指標発表時や中値決定時。
たった数分で10~50pips動くことがあるので人気のトレード手法の1つとなっていますが、この時に市場の予想を大きく裏切る結果が発表された場合、100pips以上動くことがあります。
このような場合、アクセスが非常に多くなり接続遅延が起きる可能性もあります。
この時にものすごい回数のスキャルピングを行った結果、接続遅延状態の悪用とみなされて口座凍結処分となってしまったと考えられます。
ただし大波乱の指標発表でもこのようなことは起こりにくいですし、スイスフランショックやブグレジット国民投票などのものすごい値動きでもない限り、注意しなくても大丈夫でしょう。
ロスカットされた後に長期間放置した
XMでは残金0円の口座を3ヶ月以上放置すると、口座が凍結されます。
Twitterで「XM 口座凍結」と検索しますと大多数がこのパターンに当てはまります。
しばらく使ってない間にXM口座凍結されてるオワタ。規約に書いてたなそういや
— 村ちゃん (@sfsewee) 2019年4月5日
おそらくスキャルピングでロスカットになった後に放置した結果、口座が凍結されて勘違いをしてしまったと考えられます。
いろいろ噂が出回った理由が考えられますが、そのほとんどが勘違いによるものと考えられます。
一方スキャルピングで口座凍結の噂が出回るくらいXMで行うスキャルピングは人気であると考えられますが、そんなXMでスキャルピングを行うメリットとは何でしょうか。
XMでスキャルピングを行うメリット

XMにはスキャルピングを行う3つのメリットを解説します。
最大レバレッジが888倍
XMでスキャルピングを行う大きめメリットは、なんといっても最大888倍まで使えるレバレッジ。
国内FX業者の最大レバレッジ25倍と比較しても段違いの倍率ですね。
XMの888倍のレバレッジを使えば少額のスキャルピングでも大きな利益を狙うことが可能なので、まさに少額でも大きく稼ぎたい、早く資金を増やしたい人にはうってつけでしょう。
しかもXMはロスカットレベルが20%と比較的低い水準なので、レバレッジを大きくしてもロスカットされにくいという点もメリットと言えますね。
Zero口座が使える
スキャルピングという手法は、先述しましたように短い期間で何度もトレードして小さな利益を積み上げていくトレード手法です。
そこで問題になってくるのが、取引手数料にあたる「スプレッド」。
スプレッドが広いとトレードするたびに無駄なコストが発生してしまうので、スキャルピングトレードにはなるべくスプレッドが狭い口座が望ましいのです。
一方XMにはZero口座といって、スプレッドを0~0.1pipsと非常に狭くした取引が可能な口座があり、この口座を使えばコストを抑えながらスキャルピングトレードができるので、XMでスキャルピングをするならZERO口座一択でしょう。
XMのZERO口座はスプレッドが業界トップクラスで狭くなる半面、最大レバレッジが500倍までと制限されてしまいます。
とはいえ500倍でも国内FX会社と比較しますと桁違いに高いレバレッジが使えるので、まずXMでスキャルピングやってみようという方はZERO口座が良いでしょう。
豪華なキャンペーンボーナスが利用できる
XMでスキャルピングを行う3つ目のメリットは、豪華なキャンペーンを利用できることです。
XMなら新規口座開設で3,000円のボーナスプレゼント。
さらに入金ボーナスキャンペーンで最大5万円の入金まで100%プレゼントボーナスも実施しています。
どういうことかと言いますと、例えば自己資金1万円でスキャルピングを考えている場合。
- XMの新規口座開設で3,000円GET
- 1万円入金すると100%ボーナスでもう1万円分のクレジットをGET
つまりこれだけで口座内には合計23,000円が入っていることになり、もちろん全てトレードに使うことができるのです。
最大レバレッジも888倍と高く、少ない資金で大きな取引ができることに加え、XMのキャンペーンを利用すれば一層お得にスキャルピングトレードができますね。

以上、XMでスキャルピングを行うメリットを紹介してきました。
メリットだけを見れば、XMはスキャルピングトレードを始めるうえで非常におすすめの海外FX会社だと思うかもしれません。
しかし、結論を言うとXMはスキャルピングに向いているとは言えないのです。
最後にその理由を説明していきます。
【結論】XMはスキャルピングに向いていない

XMはスキャルピングのトレードのみに関して言えば、それほどスキャルピングに適した海外FX業者ではありません。
スプレッドが並レベルな上にやや広がりがち
先述しましたように、スキャルピングを行う上で重要な要素は「スプレッド」。
XMはスタンダード口座、Zero口座、マイクロ口座、3種類の口座を用意していますが、スプレッドを他社と比較すると決して優れているとは言えません。
※スマホでご覧の方は下の表を横にスクロールすることができます
※2…()内は手数料往復0.6pips/lotを加味した実質スプレッド
※3…()内は手数料往復0.7pips/lotを加味した実質スプレッド
※4…()内は手数料往復0.7pips/lotを加味した実質スプレッド
※5…()内は手数料往復0.4pips/lotを加味した実質スプレッド
※6…()内は手数料往復0.2pips/lotを加味した実質スプレッド
例えばUSD/JPYの場合、XMのZero口座ならスプレッド0.1pipsですが、Zero口座の場合手数料が発生するため、実質1.1pips。
これがTitanFXの場合は平均1.0pips、Axioryの場合平均1.0pipsです。
さらにGEMFOREXであればなんと0.3pipsと国内FX会社と同じ水準なのです。(手数料込み)
XMはかなり健闘していますが、業界最低スプレッドは他社に譲っている状況です。
さらにXMのスプレッドは広がりやすいとTwitterなどで言われており、その点も考慮しますとスキャルピングトレードにおいてはXMは向いていないと言えるでしょう。
スキャルピングやりたいけれど、XMじゃスプが広くて思ったように出来ない…
アイフォ使ってる人でスキャってる人いるから口座作ろうかなあ…🤔— みむこ (@mimuko_369) 2019年6月25日
XMゼロ口座すらポン円のスプが10銭広がる有様。
俺レベルは手を出さなかったことが良かったとすべきだな(笑)
おかげで今週もプラス収支!
さて、明日は雀荘バイトか。。— だーさん (@da44trading) 2019年4月19日
もし海外FXでスキャルピングをお考えの方はGEMFOREXやTickmill、Axioryといった海外FX会社のほうが良いでしょう。

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